ピンク色の理由
韓国ドラマが日本で配信される際、主役俳優陣が様々な表情やポージングで魅了するポスターデザインは多くの視聴者の心を掴んでいます。
日本版ポスターはピンク色を基調としたデザインで韓国ドラマの代名詞とも言えるほど定着。
本国のシックで情緒的な配色とデザインは反対になぜ多くの韓国ドラマの日本版ポスターはピンク色なのでしょうか?
私、あまり知られていませんが・・・こう見えて色彩心理関係のセラピストでもあります。(TCカラーセラピスト・TCマスターカラーセラピスト資格保持)
ピンク色は、かわいさ・美しさ・やさしいなど女性を連想させる意味を持ちます。
韓国ドラマは恋愛要素を強く含む作品が多いですよね。
イケメン俳優や人気アイドルがキャスティングされていることもあり、多くの視聴者が女性。
これらの理由から、恋愛のドキドキ感を視覚的に表現し多くの女性にアピールする戦略としてピンク色の持つ力を日本版ポスターの基調色に取り入れているんです。
さらに付け加えるなら、日本文化で桜色や桃色などピンク系の色は古くから愛されてきました。
そういった意味でもピンク色のポスターは日本人が親近感を持ちやすいんです。
SNSブランディングにおけるピンク色の戦略
ピンク色のポスターは他のポスターと比べて視覚的なインパクトが強くSNSでも目立ちます。
キラキラ感を演出するドラマタイトルロゴも相まって拡散力も高まるんですよね。
少女マンガを1ページずつ読み進めるドキドキ感を感じるわけです。
ある意味、日々の疲れやストレスを癒す、ときめきを運んでくるポスターですw
このように、日本市場に合わせて日本の配信会社はPRをしていきますが、目が肥えた韓国ドラマヲタクは原題のポスターデザインとは異なるため、戸惑いを隠せず頭を抱えているのも事実。
あまりにもギャップがある場合は、せっかく日本語字幕付きの配信なのにストーリーが入ってこない・・・などの落胆の声がX(Twitter)で見られます。
今後の課題として、日本市場でより多くの視聴者を獲得するためには、ピンク色だけでなく本国のイメージに近づけたり、ストーリーのイメージに合わせた配色やデザインを取り入れた多様なポスターの採用が必要となるでしょう。
#27に続く・・・。