昨年末、日本ではmixi2が話題を集めました。
会員制であることで思わずアカウントを開設した方も多いのではないでしょうか。
実は、韓国のSNSユーザーも「会員制」というキーワードに注目が集まっています。
閉鎖的な空間だからこそ生まれる濃密なコミュニケーションや特定のコミュニティに属しているという感覚は多くのユSNSユーザーにとって魅力的な要素なんですよね。
今回は、韓国におけるmixi2のような会員制コミュニティSNSについて人気の秘密を調査してみました。
韓国ではmixi2のような大規模なコミュニティサイトよりも特定のテーマや関心に基づいた小さなコミュニティが数多く存在してきたようです。
これらのコミュニティはオンライン掲示板やチャットルームといった形で運営されており会員制によって外部からのアクセスを制限することでより密度の高い交流を可能にしていたそう。
調査していくと、あるオンラインコミュニティサイトに辿り着きました。
その名も
DC Inside (디시인사이드)
韓国最大のオンラインコミュニティサイトの1つ。
様々な分野の掲示板が設けられており、特定のアイドルグループを応援するファンコミュニティやゲーム・アニメ・漫画など多岐にわたる趣味のコミュニティが活発に活動しています。
会員登録は無料ですが一部の掲示板は会員限定で閲覧できるなど会員制の要素も取り入れています。
DC Insideの特徴はその自由な発言が許される雰囲気です。
匿名で投稿できるため、率直な意見や感情を共有することができ熱狂的なファンコミュニティが形成されています。
実際にアクセスしてみました!!
サイトを日本語に翻訳したキャプチャーがこちら。
先述したように幅広いジャンルの掲示板が数分単位で立ち上がっていました。
そのスピード感からも韓国人のスマホに対する価値観が読み取れます。
立ち上がっている掲示板は会員でなくても内容やコメント欄も閲覧できるものがあり読んでみましたが・・・
なかなか辛辣・過激な表現のコメントが複数あり、『ああ・・・これが炎上を引き起こすのだな』とリテラシースキルについても考えさせられました。
ちなみにこのDC Insideの利用者は10代~30代がメイン層。収益は広告と有料会員費から成り立っています。
DC Insideは非常に大規模なコミュニティであり多様なテーマの掲示板が存在する一方、mixi2は招待制度を導入していることもあり、より閉鎖的で身近な人との交流を重視するコミュニティ。
DC Insideは匿名での投稿が可能なため率直な意見交換が行われているがmixi2は招待制を採用することである程度の身元確認が可能。
DC Insideは情報収集や趣味の交流が主な目的。mixi2は友人・知人とのコミュニケーションを深めることが主な目的。
韓国の会員制コミュニティSNSは多種多様な形で存在しそれぞれのコミュニティが独自の文化を形成していることと単なるコミュニケーションツールにとどまらず社会の縮図とも言える存在で韓国の若者たちの価値観や文化をより深く理解することができました。
日本でもmixi2のようによりプライベートな空間で安心してコミュニケーションをしたいというニーズに応えるサービスが今後もますます注目を集めると思いますが、匿名性を利用した誹謗中傷や違法行為も問題視されているのも事実。
更に健全なコミュニティ運営のための対策が求められるでしょう。
#11に続く・・・。